洛西三十三所観音霊場 第二十四番札所

井戸 来迎寺

洛西三十三所観音霊場とは

昔から西国三十三所は、観音講を作り20歳を過ぎた各家の長男が8人一組となって西国巡礼を行うこととなっていました。次男や三男も希望すればツレマイリと称して同行することができたそうであります。
しかし、昔の西国巡礼には日数や費用がかかり、誰もが巡礼できるというわけではありませんでした。そのため「洛西(西の丘)三十三所 観音霊場」が設けられ、地域内での巡礼も行われるようになったということであります。

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第二十四番札所

平成24年6月、松尾にある井戸(紫雲山)来迎寺が第二十四番札所に選定されました。
かって第二十四番札所である念仏寺は廃寺となって二十三番地蔵寺に本尊が移されていました。
今回、同所にて西国三十三番観音講が元禄時代より今なお続く井戸(紫雲山)来迎寺に白羽の矢が立ち、
洛西観音霊場 第二十四番札所となりました。


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来迎寺観音堂

石仏如意輪観音坐像

(室町時代 天文四年 1535年)

谷ヶ堂最福寺の諸堂に祀られていた如意輪観音坐像が応仁の乱の戦によりお堂が消滅し、当時の近隣の村人たちが井戸坂にお祀りし、のちに観音堂を建てお守りいたしました。
谷ヶ堂の御詠歌は松尾地区で今も伝えられています。


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除災招福の宝珠

直径25センチの宝珠です。優しく撫でてあげると幸福が訪れるといわれています。